皆さんは日々の生活や職場で、「だから言ったのに」「言わんこっちゃない」という表現を使った経験はありませんか？そういったフレーズは私たちの会話に頻繁に登場しますが、私自身はこれらの言葉を使わないように努めています。今回はその理由と、より良いコミュニケーションを実現するためのアプローチについてご紹介します。
「だから言ったのに」、「言わんこっちゃない」は、確かにその時点で自分の予想や警告が正しかったことを強調するための言葉です。しかし、これらの表現は結果的に問題解決につながるものではないと私は考えています。
なぜなら、これらの言葉が出るということは、多くの場合、何かがうまくいかなかったこと、予防や対処が不十分だったことを示しています。そのため、「言ったのに」や「言わんこっちゃない」を使うことで、自己防衛的な態度をとるのではなく、事前の対策やコミュニケーションの改善により問題を未然に防ぐべきだったという自己反省の機会にするべきだと考えています。
さらに、相手を責めるような発言は、相手に防御的な反応を引き出し、対話そのものが難しくなる可能性があります。私たちは人間であり、誤りを犯すこともあります。そのため、ミスを非難するのではなく、解決策を模索し、失敗から学ぶことが大切です。
しかし、もちろん全ての事象に対して事前に完璧な対策を講じ、予防することは難しいです。その時点で最善を尽くしたにも関わらず問題が発生した場合、「だから言ったのに」、「言わんこっちゃない」が出るかもしれません。
それでも私は、こういった言葉を使わずに、問題が発生した場合には「どうすれば良かったのか」、「次回からどうすればこの問題を避けられるのか」を考えるべきだと思っています。そうすることで、自分自身の成長だけでなく、他者との信頼関係の構築、さらには全体の生産性向上につながると信じています。
皆さんも「だから言ったのに」「言わんこっちゃない」といった言葉を使わないことで、より成果を上げることができるコミュニケーションを目指しませんか？ 私たち一人ひとりの選択が、大きな変化を生むはずです。
